アスベスト使用箇所

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禁止以前のアスベスト使用

アスベストは全面使用禁止になったが、建築物の様々な部分で、アスベストは、使用されてきました。
どのような部分に、どのような使われ方をしてきたかを知り、アスベスト処理に役立て頂けます。

目次

鉄骨工事

鉄骨工事における鋼材は、熱に弱いため、耐火性能を、建築基準法により要求している。
また、建築基準法施行令第107条に具体的規定があるため、安価で施工が容易で、耐火性能の確保のために、一般的に広く使用されてきた。
準耐火、耐火要求のある建築物の様々な部分に使用されている。

 

耐火被覆

耐火被覆は、範囲および耐火性能は、建物の規模により建築基準法施行令第107条に規定められている。

耐火被覆の工法と材料

・吹付工法
吹付けロックウール、湿式吹付けロックウール、
・メンブレン工法
ロックウール吸音板

 

吹付けロックウール工法には、工場配合による乾式工法と、現場配合による半乾式工法がある。

下地処理

下地処理は、鉄骨面に浮さび、油等が付着していれば、ケレン、ウェス等で清掃し、
鉄骨面にさび止め塗装を、施すか否かおよびその材料の選定は特記による。

施工

施工は下地処理の後、速やかに行いう。
施工中、雨水のかかる部位については、シート張りなど耐火被覆材に雨水がかからないよう養生する。
粉塵の飛散するおそれがある場合は、シート張りや防塵マスクの着用など適切な対策を行う。

検査と補修

・左官工法、吹付け工法の検査と補修は、施工面積5m2当たり1箇所を単位としてピンなどを用いて厚さを確認する。
吹付工法の施工後における、厚さとかさ比重は、コアを採取して測定する。
測定頻度は、各階ごと、かつ、床面積1500m2ごとに各部位1回を原則とし、1回につき5個、ただし、延床面積1500m2未満の建物では、2回以上行なう。
・巻付け工法・成形板張り工法・組積工法・メンブレン工法の検査と補正は、材料入荷時に厚さとかさ比重を確認する。
その頻度は、各階ごと、かつ、床面積1500m2ごとに各部位1回を原則とし、1回につき3個とする。
・不合格の場合は、吹き増しまたは、再施工による補修を行う。

 

屋根工事

石綿スレート材による屋根葺きは、安価で施工が容易で一般的に広く使用されてきたが、諸問題の発生により全面的に使用禁止になった。
今後、屋根の葺き替えやその処理に於いても多くの問題が発生すると思われる。

そのためにも、あえて、石綿スレート葺工法を記載しておく。

 

石綿スレート葺き

現在、全面使用禁止になっている。歴史的事実として記載する。

 

住宅用スレート瓦葺き屋根

材料

屋根スレートの品質・寸法・形状はJIS A住宅屋根用化粧石綿スレートの規定に合格するものとする。
・種類・色彩などの指定は特記による。
・棟・けらばなどの役物も特記による。
・特記の製品を用いる場合の品質は規格品と同程度とする。
・留付け釘は専用釘とする。
鉄製の場合溶融亜鉛めっき以上の耐久性のあるものとする。

下葺の材料

アスファルトルーフィング,アスファルトフェルト葺、合成高分子系シート葺に準ずる。

または特記による。

工法

・屋根スレートの切断、孔あけは専用工具を使用する。
一般に屋根釘径より1m前後大きな孔をあける。
・葺き足および重ねは,JIS A規格による。
屋根スレートは、重ね葺きを原則としており、防水性能を維持するためには、屋根勾配と最大流れ長さが重要な要素となる。

各製造業者の基準により相違する。
・葺き方および留付け
屋根スレートは、1枚ごとに所定の位置に専用釘で野地板に打ち留める。
強風地域または高所(平地より10m以上)での使用に際して耐風強度向上のために、
特記により接着剤または、増留めで補強する。
接着剤補強は、軒先・けらば・棟・壁立上部などで、業者指定品の接着剤を使用する。
増留めで補強は、補強が必要な屋根スレートを表面より耐候性・防水性など十分考慮した補強用釘などで留め付ける。
・軒先は、軒先専用材を敷き入れ,2枚または3枚重ねとする。
軒板またはスターターというが、屋根スレート本体に先がけ屋根釘で留め付け、その後、屋根スレート本体の葺足先端部を、これにそろえて留め付け、2枚または3枚重ねとなる。
・軒、けらば、軒先などの留付けは、雨仕舞工法は、製品に従い特記による。
鋼板役物を使用する場合はJIS G 規格、屋根用2類0.4mm程度とする。
鋼板役物取付釘は、ステンレス又は防錆処理釘とする。
釘径3mm程度、釘ピッチ455mm以下とする。
強風地域または高所での使用は特記による。
・谷葺、壁との取合い部やRC造、S造などへの特殊工法については製品に従い特記による。

 

波形石綿スレート葺

屋根ふき用石綿スレートぶき(彩色石綿板)

材料

屋根ふき用石綿スレートの品質は、JIS Aに適合するものとする。

工法

屋根ふき用石綿スレートによる屋根一般部分
ふき板の切断及び孔明けは、押切りカッターで行う。
ふき足及び重ねの長さは、JIS Aの規定による。
・ふき板は、1枚ごとに所定の位置に、専用釘で野地板に留めつける。
強風地域や特に対風耐力を必要とする場合は、接着剤もしくは釘による増し留めを行うものとし、特記による。
・特殊工法によるものは、各製造所の仕様によるものとし、特記による。
・石綿を含有している製品を加工または解体する場合は、特別な作業上の配慮を必要とするので留意すること。

 

波板

材料

JIS A石綿スレートの規定に合格する中波(10.5山)、大波(7.5山)、リブ披(5山)とする。
これ以外の形状・寸法のものは特記による。
棟覆い・軒先・けらば等の役物(のこ棟、波、棟、波けらば、面戸等)は、JIS Aの参考に図示されたものおよび、面戸は、合成樹脂製のものとする。
その他は特記による。
留付け金物は、鉄製亜鉛めっき叉は,ステンレス製とする。

工法

・切断は、工場加工を主とする。
施工現場で加工する場合は、粉じん対策を考慮した工具を使用する。
・縦方向の割付けは、波板の長さを母屋間隔と軒の出寸法により選択する。
縦重ね寸法と母屋間隔は、JASS規定を標準とする。
勾配が3/10未満では雨仕舞のため波板の重ね目に、シーリング材を充てんする。
横方向の割付けは、建築場所の最多風向を考慮して風下のけらば、軒先を、基準線として割付ける。
・隅切りは、前記による重ね寸法で、葺重ねの際に、波板の隅々の上下左右が4枚重ねとならないよう中に挟まれた2枚の隅をおのおの縦重ね寸法と横重ね寸法で斜めに切り落として突付けとする。
・波板の縦方向は、波板の上端と母屋の上端を、横方向は、波板をけらば母屋の端部の基準と合わせ、軒先通りに水糸を張り、軒の出が一定になるよう葺き並べる。
・留付け金物の位置は、重ね部分をさけ、波山部に座金および、かい物を当てて留め付ける。リブ波の場合は重ね部分にも留め付ける。

・留め付け金物は、波板1枚につき、母屋1列当たり2か所(強風地域、場所では3か所)、軒先、棟、けらばの周辺部は3か所留めとする。
壁との取合いは、主として着色亜鉛鉄板製役物などで波板との間に生ずる隙間に、面戸を挿入れ、雨仕舞よく納める。
軒先の出が受合端より、360mm以上の場合は、鼻がらみを取り付ける。
また、波板には原則として軒樋金物などは取付けないこと。

上記の記述を見てもわかるように、JIS、JASSとも、細部にわたって、記載している。
また、「石綿を含有している製品を加工または解体する場合は、特別な作業上の配慮を必要とするので留意すること。」の記載がある。
このようなことに対する判断は、皆様に委ねる。

 

吹付工事

断熱、吸音、化粧を目的とする内壁及び天井の吹付け仕上に適用された。
仕上厚の確保は所定の厚さ測定器またはこれに準ずる器具で、常時厚さを測りながら必要厚さまで吹き付けた。
密度は特記のないときは0.2g/㎡以上とした。
吹きつけは、下塗りが乾かないうちに、ノズルを吹き付け面から約50cm離し、60~90°の角度を保ちながら、吐出される材料をノズル周囲より噴霧される水で十分湿潤させながら均一に吹き付けた。

 

ロックウール吹きつけ材仕上

全面使用禁止となっている。

施工作業手順

下塗・合成樹脂エマルジョンシーラーと水―上吹き・ロックウール吹付け材と合成樹脂エマルジョンと水―表面仕上げ・こて押さえ

下塗・合成樹脂エマルジョンシーラーと水―下吹き・ロックウール吹付け材と合成樹脂エマルジョンと水―表面処理・こて押さえ―上吹き・ロックウール吹付け材と合成樹脂エマルジョンと水―表面仕上げ・こて押さえ

 

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