05_25木工事

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木工事

木工事とは、木造建築工事や敷居・鴨居・長押その他の内装工事で、木を加工し組み立てる工事の総称です。

目次

一般事項

材料の等級、工事の種別はJIS 規格によります。

材料の等級、工事の種別は、工事の程度、工事費、工事期間などによって、A種・B種・C種に種別されます。種別指定がない場合はB種とします。

工事種別

・A種:高級住宅、数奇屋建築など上級木工事

・B種:中級住宅、学校、事務所、一般官公庁建築など

・C種:一般住宅、公営住宅など普通木工事

材料種別と施工種別の関係

材料の種別、施工の種別は、基本的には工事種別と同じです。

木材材質

・木材は、乾燥したものを使用します。

・木材は、「製材の日本農林規格」に適合したものを使用します。

・普通合板は、「普通合板の日本農林規格」に適合したものを使用します。

・化粧材には見えがかり面につき適用します。

・枠組壁工法に用いられる合板は、「構造用合板の日本農林規格」に適合する構造用合板とします。

構造用合板は、構造耐力上主要な部分に用いる合板で、厚さ5mm以上、積層数3以上のものとします。また、接着の程度は特類および1類のいずれかに該当するものとします。

・ヒノキの角材類において、一辺の長さが120mm以下の正角、および幅が120mm以下の平角では、芯持ち角材・芯去り角材とし、特記がなければ芯持ち角材とします。

・一辺の長さが120mmを超える正角、および幅が120mmを超える平角は、特等とします。

製材の等級

・製材の等級は、使用箇所、材種の区分(ひき角類、ひき割類、板類、丸太)によりかなり相違します。

A種:上小節、小節、並1等

B種:小節、並1等

C種:小節、並1等、並2等

造作材の含水率および等級

・A種:含水率18%以下、4方無節、3方無節、2方無節、1方無節、上小節

・B種:含水率20%以下、上小節、小節

・C種:含水率24%以下、小節、並1等

含水率は全断面に対しての平均値です。

構造材については、JASSの規定はないが、「木構造設計規準」では、平均含水率20%以下と規定しています。

構造材の許容欠点範囲(JASSによる)

・柱およびはりの最大曲げ応力を受ける付近では、節径比0.3以下、丸味30%以下、繊維の傾斜4/100以下とします。

・くぎ打ちおよびジベル継手部分では、節最大径7mm以下、丸味10%以下、繊維の傾斜4/100以下、木口割れがくぎ打ち面にないこととします。

・胴付仕口付近(合掌じり・ろくばり端・筋交端部など)では、丸味は胴付面にて7%以下、繊維の傾斜は4/100以下とします。

・引張力を受ける材(添え木を含む)では、板材はその縁および端付近で節径比0.1以上の節がない、丸味は等級を1等級下げても良い、繊維の傾斜は4/100以下、接合部に木口割れがないこととします。

日本農林規格による木造構造部材と節およびその他

・節径比は、節の径のその存する材面の幅に対する百分率で表します。

・最大曲げ応力を受ける点では節を避けます。

・接合箇所では、丸味の少ない材を使用します。

・大きな引張応力を受ける材では、節または木口割れのない材を使用します。

・大きな圧縮応力を受ける材では、わん曲のある材を使用しないようにします。

樹種

・樹種において、マツと指定のあるものは、アカマツまたはクロマツとし、構造材でマツの入手が困難な場合は、必要な断面の割り増しをして、他の樹種を代用できます。

・造作材で樹種の指定がないものは、スギまたはマツとします。

断面寸法

・木材の断面を表示する指定寸法は、ひき立て寸法とします。

・造作材は、仕上がり寸法またはひき立て寸法のいずれかとします。

・丸太材を表示する径は最小径とします。

かんな削り仕上げ程度(JASSによる)

・A種

平滑度:斜めから光線を当てて、さか目およびかんなまくれが全くない。

ゆがみ:ねじれ・曲がり・そりが微少で、定規に合わせて隙間が認められない。

・B種

平滑度:さか目およびかんなまくれがほとんどない。

ゆがみ:ねじれ・曲がり・そりが僅少で、定規に合わせて隙間が僅少である。

・C種

平滑度:多少のさか目、かんなまくれは許容するが、のこ目がない。

ゆがみ:著しいねじれ・曲がり・そりがなく、施工および仕上げに支障がない。

継手

・継手の位置は乱に配置します。

・土台、桁等で継ぎ伸ばしの都合上、やむを得ず短材を使う場合は、布基礎のある土台または水平トラスのある桁では1mとし、その他部分では2mとします。

・柱は、原則として継ぎ手を設けません。

仕口

・余分な彫り込み、切り込みはせず、胴付面に隙間を生じさせないようにします。

・こみ栓は角穴とし、かみ合わせは「かたく」します。

・のこぎりびきは、横引きを深くしないようにします。

・軸組みの添えづか、添え柱、間柱、ぬき類の仕口のみ合わせは「ゆるく」します。

・その他の部分は「普通」あるいは「かたく」します。

・化粧の場合は、一般の場合より少し「かたく」します。



「かたく」:叩いてはめ合わし密着しますこと。

「普通」:はめ合わせ密着し、引き抜けるもの。

「ゆるく」:はめ合わせたものが簡単に引き抜けるもの。

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木材
木質構造材
 

構造金物

一般事項

・金物の材質、形状、寸法は正しく、切欠け、切りまくれ、浮きさび等がなく、JIS規格に適合したものとします。

・ボルトの頭はボルトと一体に造られたものとします。やむを得ない場合以外は、両ねじ切りとしてはいけません。

・金物の穴の位置は正確で、その穴の径は、下記の数値より大きくしてはいけません。

丸くぎ、木ねじ:使用材径の+0.5mm

さか目くぎ:使用材径の+1.5mm

ボルト:使用材径の+2mm

・鋼鈑と丸鋼等の接合は、アーク溶接を原則とします。

・金物は、ペイント塗、メッキしたもの、モルタルに埋め込まれる部分以外は、コールタール焼付塗とします。


くぎ打ち工法

・板厚はくぎ径の6倍以上、くぎ長さは打ち付ける板厚の2.5~3倍とし、板厚10mm以下では4倍を標準とします。

・構造用材へのくぎの打込みは接合面に垂直に打ちます。また、くぎは繊維に対して乱に打ちます。くぎの配置は下図のようになります。





















荷重の作用する側の縁端から12d

相互に12d

荷重の作用しない側の縁端から5d

















図C 引張材に対する余長

15d



・造作材のくぎ打ちは、下地材と交差するごとに打ち、並行するものは450~600mm間隔ごとに打ちます。板類では両みみに打ち、その間のくぎ間隔は100mm程度とし、等間隔に打ちます。

・造作材、見えがかり面は、A種、B種では隠しくぎ打ちを原則としますが、それができない場合は、A種ではくぎ頭埋め木、B種はつぶし頭くぎ打ちとします。

C種は、あらわしくぎ打ちとします。


かすがい工法

・かすがいは、つめやその折れ目に、たがね目、裂け目、くびれ、胴張りなどがなく、

つま先からつめの長さの1/3以上の部分を角すい形につくった良質のものとします。

・かすがいの打込みは、両部材を密着させ、かすがいを両部材に等しく渡し、両肩を交互に打込みます。


ボルト工法

・木材のボルト穴は、ボルト径より3mm以上大きくしてはいけません。

金物のボルト穴の場合と間違い易いので特に注意します。

・ボルトの働き長さは、締付けたときねじ山が2山以上ナットから突き出すようにします。

・ボルトの頭は座金に密着するようにし、ゆるんだナットは工事完了時までに締め直します。

・構造用ボルトは13φ以上のものを使用します。軽微な場合は9φを使用できます。

・ボルト相互の間隔および材端からの距離はボルト径の7倍とします。

・三角座金を用いる場合は、必要に応じすべらないよう座彫りをします。


各種金物工法

・羽子板ボルト、短ざく金物、かな(矩)折金物・箱金物

その取付けは、接合する両材が密着するように締付け、場合によってはそれぞれの金物の厚さだけ木材に彫り込みます。

・ジベルは、接合する2部材の間にはさみ、ボルト等で締め付け2部材の相互変位を防ぐもので、しゃちまたはこれに類するものです。

輪形ジベル、圧入ジベルなどがあり、いずれも接合部の「ずれ」に抵抗し、締付けボルトは「引張り」に抵抗します。ジベル挿入部の木材に割れがあると耐力は低下しますので注意します。締付け方法などについて、ジベル製造業者が特殊の工法を有する場合は、それに従います。

・木ねじおよびコーチスクリュー工法

ねじ込みに先だって1/2程度の径の穴をもみあけておきます。

木ねじは全工程を、ねじまわし締めとします。

コーチスクリューでは、長さの1/2程度まで叩き込み、それから完全に締付けます。

ねじ込みの深さは、径の7倍以上が必要です。

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防腐・防蟻処理

木材防腐処理を行なう部分

・構造耐力上主要な部分に使用する木材で、コンクリート、レンガ、石、土などの抱水性の物に接する部分

ただし真壁などに接する部分は除きます。

・屋外の控え柱を構成する部材の全面

・給水、排水管に近接する木部

・モルタル塗を行なう内外壁の軸組材(土台・柱・間柱・筋かい)で、ラス張り下地板、木毛セメント板、リブラスなどを取付ける面および両側面

ただし、屋外は地面より、屋内は床上端より1m以内の部分を処理します。

・ラス張りモルタル塗り下地板の防水紙に接する面とラス張り面

・モルタル塗の屋外独立柱・階段・手すりなどの下地材の外面

・木レンガおよびころばし床組の大引き・根太


木材の防腐処理の種別

Ⅰ類:開そう法またはこれに準ずる加圧法。耐用年数50年以上。

Ⅱ類:2時間浸せき。耐用年数25年以上。

Ⅲ類:2回塗布または2回吹付け。耐用年数15年以上。


木材防腐剤処理方法

・木材防腐剤を用いた処理方法には、開そう法、加圧法、浸せき法、塗布法、吹付け法などがあります。

・防腐処理は、人畜に害が無く、鉄類を著しく腐食させないようにします。

・防腐処理した木材を直接雨水のかかる箇所に使用する場合は、適当な防水性をもたせます。

・防腐処理した木材を火災の予防上危険な箇所に使用する場合は、防火上支障がないようにします。

・塗布は、はけ、または、ぼろ布を用いて行ないます。吹付けは、吹付け器で1回処理後、再度処理を行ないます。またⅡ類、Ⅲ類の処理は木材加工後に行ないます。

・防腐処理をした木材を加工した場合には、その部分にⅢ類の処理を行ないます。


木材防腐剤の種類(JIS規格による)

・クレオソート油

・フェノール類、無機ふっ化物系木材防腐剤

・ペンタクロルフェノール

・ペンタクロルフェノールナトリウム

・その他性能が明らかな木材防腐剤


木材防蟻処理

・防蟻処理は、木材防蟻剤を用い、開そう法、加圧法、浸せき法、塗布法、吹付け法などによって行ないます。

・防蟻処理した木材は、人畜に有害でなく鉄類を著しく腐食させないものとし、十分乾燥した後に使用します。

・木材の防蟻処理は、木材の防腐処理の種別に準じます。

ふつうはⅡ類とします。

Ⅲ類の処理を行なう場合は、建方完了後、主要な継手・仕口・基礎と土台の接触部分に、外面より処理します。


木材の防蟻処理の範囲

ヤマトシロアリ対しては

・土台、火打土台、大引、1階根太掛、床づかの全面

・大壁造では、土台上ばより、1m以内の部分にある柱、間柱、筋かい、窓台などの全面

・真壁造では、土台上ばより、300mm以内の部分の柱、間柱、筋かいの全面

・土台上ばより1m以内の部分にあるラス張りモルタル塗下地板の全面

・1階の窓台の全面

イエシロアリに対しては

・土台、火打土台、大引、1階根太掛、床づかの全面

・大壁造では、土台上ばより、1m以内の部分にある柱、間柱、筋かい、窓台などの全面

・真壁造では、土台上ばより、300mm以内の部分の柱、間柱、筋かいの全面

・土台上ばより1m以内の部分にあるラス張りモルタル塗下地板の全面

・1階の窓台の全面

・2階以上の窓台と、胴差しと柱との仕口面

・2階以上の胴差し、台輪および火打ばりと、2階ばりとの仕口面および、はり鼻木口面

・陸ばり合掌、小屋ばり、間仕切げた、小屋火打ばり、敷げた、軒げたなどの仕口面



イエシロアリ:九州、四国、本州では、おもに神奈川県以西の海岸地方に分布します。粘土分の少ない砂質土を好み、湿潤な木材以外でも加害を受けます。従って、建物の下部だけでなく2階ばり、小屋組材なども被害を受けます。

ヤマトシロアリ:全国的に分布します。粘土分の多い埴土を好み、特に湿潤な木材を好みます。従って、建物の下部、とくに腐朽しやすい湿気の多い箇所が被害を受けます。

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防腐防虫処理
 

軸組

材料

□工事種別A種に使用する樹種

・土台:ヒノキ・ベイヒ

・柱:ヒノキ・マツ・ベイヒ

・胴差およびはり類:マツ・ベイマツ

・その他:スギ・マツ



□工事種別B種に使用する樹種

・土台:ヒノキ・ヒバ・ベイヒ・ベイヒバ

・柱:スギ

・胴差およびはり類:マツ・ベイマツ

・その他:スギ・マツ・ベイツガ

工法

□工事種別A種による軸組の継手と仕口

・土台

継手

柱の直下およびアンカーボルトの位置を避け、おっかけ大せん継ぎとします。

仕口

柱との取合いは、土台せいの1/2まで彫ったほぞ穴に、短ほぞまたは扇ほぞ差しとするか、あるいは打抜きほぞ穴に長ほぞ差しとします。ただし、小根ほぞ差しとの取合いは、小根ほぞ上ばまではほぞ穴を彫り、短ほぞまたは扇ほぞ差しとします。



・通柱

継手

原則として継手は設けません。



仕口

筋かいが取付かない場合:横架材取合は、上下とも、長ほぞ差しこみせん打ち、または短ほぞ差し両面かすがい打ちとします。

太筋かい付柱上部:土台へ短ほぞ差しとします。接合金物は次のようになります。

A. 1、2階とも同じ柱間に、同じ方向の筋かいが、柱を引抜き勝手に取付く場合は、両面短ざく金物をあて、ボルトで締めます。ボルトは、太筋かいの最小径が90mm以下の場合は径16mmのもの、90mm以上の場合は径19mmのものを使用します。

B. その他の場合は、片面短ざく金物をあて、径13mmのボルトで締めます。

細筋かい付柱上部および柱下部:筋かいが取付かない場合と同じです。



・胴差し

継手

はりまたは荷受柱を受ける柱間を避け、柱心より150mm持出し、おっかけ継ぎとします。径13mmのボルト2本締めとします。

仕口

通し柱との取合い:柱へかたぎ大入れ短ほぞ差しとします。ただし、添えづか付きの場合は、下ば目違いほぞ欠き、柱へ短ほぞ差し、両面短ざく金物当て、径13mmボルト締め、通し柱当りはさか目くぎ打ちとします。

すみ通し柱に筋かいが取付かない場合、および、細筋かいまたは丸鋼筋かい付きの場合:柱へかたぎ大入れ短ほぞ差しとします。だたし、添えづか付きの場合は、下ば目違いほぞ欠き、柱へ短ほぞ差しとし、接合金物は次のようになります。

A. 箱金物当て径13mmボルト締め、柱当りさか目くぎ打ちとします。

B. 胴差し上ばが、同一高さで取合う場合は、片面かな折金物当て径13mmボルト締め、柱当りさか目くぎ打ちとします。

すみ通し柱に太筋かい付きの場合:柱へかたぎ大入れ短ほぞ差しとします。ただし、添えづか付きの場合は、下ば目違いほぞ欠き、柱へ短ほぞ差しとし、接合金物は次のようになります。

A. 胴差しの上ば・下ばに径9mm羽子板ボルト当て柱へ締付けます。ただし、片面の場合は径13mm羽子板ボルト締めとします。また、箱金物使用の場合は径13mmボルト締め、柱当りさか目くぎ打ちとします。

B. 胴差し上ばが同一高さで取合う場合は、両面かな折金物当て径16mmボルト締め、柱当りさか目くぎ打ちとします。



・敷げた

継手

相対する敷げたの継手位置は、同じ柱間または陸ばりのかかる位置を避け、柱心より150mm持出し、おっかけ継ぎ、径13mmボルト2本締めとします。

仕口

陸ばりとの取合い:洋式小屋組の継手と仕口の工法によります。

すみ柱との取合い:柱へかたぎ大入れ短ほぞ差し、接合金物は次のようになります。

A. すみ柱に太筋かい付きの場合で切妻の場合は、箱金物当て径16mmボルト締めとします。寄むねの場合は、かな折金物両面当て径16mmボルト締めとします。

B. すみ柱に筋かいが取付かない場合、または丸鋼筋かい付きの場合で、切妻の場合は、箱金物当て径13mmボルト締めとします。寄せむねの場合は、かな折金物当て径13mmボルト締めとします。

柱と柱の中間に陸ばりがかかる場合:添え桁、または、はかま腰の仕口の工法によります。



・太筋かい

仕口

柱が横架材で切れる箇所の筋かいの取合:筋かいは見込み平使いとし、下記の工法によります。

A. 土台または胴差しと筋かいのなす角度が小さい場合(約70°未満)は、柱きわで横架材へかたぎ大入れ、くぎまたはかすがい打ちとします。

B. 土台または胴差しと筋かいのなす角度が大きい場合(約70°以上)は、横架材へかたぎ大入れ、柱に斜め突付け、くぎまたはかすがい打ちとします。

通し柱と太筋かい上部との取合い:筋かいは見込み平使いとし、通し柱へかたぎ大入れ、くぎまたはかすがい打ちとします。ただし、筋かいの上部と横架材とのあきは100mmとします。

筋かいをたすき掛けに取付ける場合:柱および横架材取合は、前記によります。たすき掛け交さ部は相欠きとせず、下記の工法によります。

A. 柱面内にたすき掛け筋かいが納まる場合は、筋かいを見付け平使いとし、交さ部は添え付けまたはかい木がいくぎ打ちとします。

B. 筋かいが柱同角、または同角に近い場合は、筋かいの一方を通し、他方は筋かい当りかたぎ大入れ、それぞれ径13mmボルト締めとします。

間柱との取合い:間柱仕口の工法によります。



・細筋かい

仕口

柱が横架材で切れる箇所の筋かいの取合い:筋かいは見付け平使いとし、柱および横架材との取合は筋かいの厚さだけ欠き込み、くぎ打ちとします。くぎの長さは、筋かい厚の2.5ないし3倍、かつ60mm以上とし、構造材にはくぎ4本以上、その他の材にはくぎ2本以上を打ちます。柱の上部は、柱を渡り横架材上ばまで延ばします。ただし、土台化粧の場合は、筋かいを土台上ばまで延ばします。

通し柱と細筋かい丈夫との取合い:筋かいは見付け平使いとし、通し柱へ筋かい厚だけ欠き込み、くぎ4本以上を打ちます。くぎの長さは前記によります。ただし、筋かいは、横架材になるべく近く、柱の外面まで取り付けます。すみ柱が化粧の場合は、柱へ40mm以上彫り込みくぎ打ちします。

間柱との取合い:間柱仕口の工法によります。



・丸鋼筋かい(径13以下)

仕口

柱上部および下部との取合い:筋かいは横架材になるべく近く柱に斜め穴あけをし、座金彫りのうえに両ねじボルトを差し通し、締付けます。

間柱・台輪および胴つなぎなどの取合い:間柱・台輪および胴つなぎなどとの取合いは、それぞれの仕口の工法によります。



・丸鋼筋かい(径16以上)



□工事種別B種による軸組の継手と仕口

・土台

継手

柱の直下およびアンカーボルトの位置を避け、おっかけ大せん継ぎとします。

ただし、布基礎上の場合は腰掛あり継ぎとします。

仕口

A種と同じです。

・通柱、胴差、敷桁、太筋かい、細筋かい、丸鋼筋交(径13以下、径16以上)については、継手、仕口ともにA種と同じです。



□注意事項

・筋かいは、太筋かい、細筋かいに区分されます。太筋かいは、柱の3つ割以上で厚さ40mm以上のもの、細筋かいは厚さ15mm以上30mm未満のものをいいます。

・かすがいは、120mmかすがい、および120mm手違いかすがいとします。

・太筋かいの仕口については、垂直、水平にかかわらず、いつでも連続する材へ筋かいが取付くものと考えて施工します。

・細筋かいの仕口につては、筋かいの上下部ともに柱を渡って延長して取り付けます。細筋かいの耐力は、これを止める釘の大きさと本数によって決定されるので十分の本数を打てるようにし、この付近の接合剛度を高めるようにします。

・丸鋼筋かいの取付けの際は、建方の際に入れておかないと、一般に後から取付けが困難の場合が多いので注意します。

・方づえの仕口については、方づえの使用を誤まると、仕口部分に大きい曲げ、せん断力を集中させ、柱を折損することが多いので特に注意します。従って柱に欠損を与えないような仕口とします。

 

小屋組み

材料

・陸ばり、合掌は、つか類、方づえは、A、B、C種ともマツ、ベイマツとします。また、継手添え板は、マツ、ベイマツ、ヒノキ、ベイヒとします。

・かすがいは、120mmかすがい、または、120mm手違いかすがいとします。

工法

□工事種別A種による小屋組みの継ぎ手と仕口

・一般陸ばり

継手

つか位置を避け、十字目違い継ぎ、両面添え板当てとします。接合金物は次のようにします。

A. ボルト締めとします。

B. 陸ばりおよび添え板に大せん穴彫り、つめ付すべり金物を差込み、大せんやり違いに打ち、ボルト締めとします。

仕口

けたまたは側まぐさとの取合い:渡りあご掛け、または側まぐさへ手違いかすがい打ち、さらに、径13mm羽子板ボルトで、軒げたと柱と陸ばりわきで締付けます。ただし、柱上部に太筋かいが取付く場合の締付け金物はJASS の規定によります。陸ばりの下に柱のない場合は、径13mmボルトで軒げたと敷きばりとを陸ばりわきで締付けます。

間仕切げたとの取合い:乗せ掛け、両面手違いかすがい打ちとします。



・一般合掌

継手

つかの位置を避け、十字目違い継ぎ、両面添え板当て、ボルト締めとします。

仕口

真づかとの取合い:つかへかたぎ胴付きわなぎこみ、またはかたぎ大入れ短ほぞ差し、両面短ざく金物当てボルト締めとします。

かぶらづかとの取合い:つかへかたぎ胴付き短ほぞ差しとします。接合金物は、すみ合掌 仕口の工法によります。

陸ばりとの取合い:かたぎ胴付きわなぎこみボルト締めとします。ただし、小スパンの場合は、かたぎ大いれボルト締めとします。



・真づか

仕口

むなき木との取合い:

A. わなぎほぞ差し、割くさび締めとします。

B. むな木が真づかと同寸以上の場合は、長ほぞ差し割くさび締めとします。

陸ばりとの取合い:短ほぞ差し、箱金物当てボルト締めとします。



・方づえ

仕口

合掌または陸ばりとの取合い:かたぎ大入れ短ほぞ差し、両面かすがい打ちとします。

真づかとの取合い:真づかへかたぎ大入れ短ほぞ差し、径13mmボルト締めとします。



□工事種別B種による屋組みの継ぎ手と仕口

A種と同じです。

 

床組

材料

・はり、根太は、マツ、ベイマツとします。その他は、スギ、マツ、ベイツガ、ベイマツとします。

・かすがいは、120mmかすがい、または、120mm手違いかすがいとします。


工事種別A種による床組の継ぎ手と仕口

・床ばり(敷ばり、大ばり、小ばり)

継手

一般の場合:受材心で台持継ぎ、径13mmボルト2本締め、または目違い入れ胴付き継ぎ、両面短ざく金物、あるいは両面添え板当て径13mmボルト2本締めとします。

はりせいが異なる場合:

A. 受材心で、大材を下た木とし、上ばそろえに台持継ぎ、径13mmボルト2本締め、又は目違い入れ胴付き継ぎ、両面短ざく金物、あるいは両面添板当て径13mmボルト2本締めとします。

B. 大材を受材心より150mm持出し、上ばそろえに腰掛けあり継ぎ、両面短ざく金物当て、あるいは両面添え板当て径13mmボルト2本締め、またはすべり付き2段目違い継ぎ、縦に13mmボルト締めとします。

ひじ木がある場合:柱心で腰かけあり継ぎ、または十字目違い継ぎ、両面短ざく金物当て径13mmボルト2本締めとします。



仕口

胴差およびまぐさ取合い:すべりあご掛け、両面手違いかすがい打ち、台輪のある場合は、はりわきで径13mmボルトを用いて台輪を締め付けます。

通し柱との取合:

A. 通し柱へかたぎ大入れ、短ほぞ差し、箱金物当てボルト締めとします。

B. はり幅が柱幅より60mm以上大なる場合は、柱へわなぎ込み短ほぞ差し、ボルト締めとします。

間仕切げた・大ばり・敷ばりなどとの取合:

A. 受材に乗せ掛けの場合は渡りあご掛け、両面手違いかすがい打ちとします。

B. 大ばりと上ばそろえの場合は大入れあり掛け、径13mm羽子板ボルト締めとします。



・火打ちばり・水平筋かい

仕口

ひき角類またはひき割類の場合:はりおよび胴差しその他へは、上半部かたぎ大入れ、またはかたぎ胴付き短ほぞ差し、いずれも径13mm羽子板ボルト締めとします。

板類の場合:受材当り添付けくぎ4本以上打ちとします。



・床づか根がらみ

仕口

大引きに直角の根がらみはつかごとに、大引きに平行の根がらみは間隔2.0mとし、いずれもつかをはさみ、やり違いに添え付け、くぎ2本打ちとします。ただし、端部および要所の床づかの箇所は、方づえ状に配置し、受材当りくぎ2本打ちとします。ただし、床高が1m以下の場合は、大引きに平行の根がらみは省略します。



・大引き

継手

つか心より150mm持出し、腰掛けあり継ぎ、くぎ2本打ちとします。



仕口

土台または足固めなど受材との取合い:

A. 受材乗せ掛け、またはかい木飼い乗せ掛け、斜めくぎ2本打ちとします。

B. 大引きの上ばが、受材上ばより大引きのせいの2/3以上突出する場合は、大引きを欠き込み受材に乗せ掛け、斜めくぎ2本打ちとします。

C. 大引きの上ばが、受材上ばより大引きのせいの2/3未満突出する場合は、受材の添え木当り欠き込み乗せ掛け、受材に突付け斜めくぎ2本打ち、または床づか工法によります。

D. 受材と上ばそろえの場合は、腰掛けくぎ打ち、または床づか工法によります。



大引き受けとの取合:大引きを欠き込み乗せ掛け、斜めくぎ2本打ちとします。


工事種別B種による床組の継ぎ手と仕口

工事種別A種の場合と同じです。

 

敷居・鴨居・長押・その他

材料

□工事種別A種に使用する樹種

・敷居、一筋敷居:外まわり出入り口および窓はヒノキ、その他はマツ(赤身)

・畳寄せ:ヒノキ

・鴨居、一筋鴨居、付け鴨居、戸当て、方立て、つりづか、窓下つか:柱と同材

・なげし、天井なげし:特記

・一筋かまち、縁かまち:ヒノキ

・なげしふた板:スギ(厚さ7mm)



□工事種別B種に使用する樹種

・敷居、一筋敷居:外まわり出入り口および窓はヒノキ、その他はマツ

・畳寄せ:ヒノキまたはスギ(赤身)

・鴨居、一筋鴨居、付け鴨居、戸当て、方立て、つりづか、窓下つか:スギ

・なげし、天井なげし:スギ

・一筋かまち、縁かまち:ヒノキまたはマツ



□工事種別C種に使用する樹種

・敷居、一筋敷居:マツ

・畳寄せ:マツまたはスギ

・鴨居、一筋鴨居、付け鴨居、戸当て、方立て、つりづか、窓下つか:スギ

・一筋かまち、縁かまち:マツ

工法

・敷居の幅は、両側タタミ付きの場合は柱と同寸とし、せいはタタミの厚さと同じが望ましいですが、一般にはタタミ厚より薄い材を使用しています。

・敷居、鴨居のみぞじゃくりは、木材の性質から木表に向ってそる傾向があるため、木表にみぞをつくります。

施工順序

□一般的施工順序

・加工→建方→野地→屋根→外壁→荒床→内法→天井

・設計図書より、番付けを記入した手板を作り、現寸矩計図、尺づえ、柱づえを作って、これらにより下小屋で墨付けし、加工します。

最近の工法では、構造を簡単にして、補強金物等を十分使用するようになっています。

・建方は、番付けに従って、土台をすえ、側柱を建て、けたを渡し、軸組の主要部を建て込み、小屋ばりをかけ、小屋束、母屋、棟木を取り付けます。

・2階建は、建方用の足場を組んで、通し柱を建て、胴差し、床ばり、管柱などを組みます。

1階軸組みと、2階の床組みが終わると、「建入り、ゆがみ直し」をします。

・次に、仮筋かいを打ち、要所に金物締めをして、1階をかためてから、順次2階の軸組、小屋組の建方を、平屋と同様の順で組み立てます。

・全体の建入れ、ゆがみ直しがすんでから、本筋かい、火打、方づえを取付けて、ボルト締めを完了します。

・和小屋は、地上で一度仮組みしてみます。

・洋小屋の合掌は地上で本組したものを建込みます。

 

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