05_19断熱工事

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断熱工事

断熱工事とは、建築物や住宅を断熱構造にするための工事のことです。

地域、構造、施工部位、工法ごとに、細かく規定されています。

目次

断熱材料

フェルト状断熱材

グラスウール:グラスウール保温材、住宅用グラスウール断熱材

ロックウール:ロックウール保温材、住宅用ロックウール断熱材

ボード状断熱材

グラスウール:グラスウール保温材

インシュレーションボード:軟質繊維板

ポリスチレンフォーム:ポリスチレンフォーム保温材

押出発泡ポリスチレン:ポリスチレンフォーム保温材

硬質ウレタンフォーム:硬質ウレタンフォーム保温材

ポリエチレンフォーム:ポリスチレンの発泡体

ばら状断熱材

グラスウール:吹込み周グラスウール断熱材

セルロースファイバー:セルロースの繊維質ばら状断熱材

発泡ポリスチレンビーズ:粒状のプラスチック系断熱材

現場発泡断熱材

硬質ウレタンフォーム:現場にて発泡、硬化させるプラスチック系断熱材

ユリアフォーム:現場にて発泡、硬化させるプラスチック系断熱材

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断熱材の工法、種類

打込み工法、張付け工法、充填工法、吹付け工法があります。

打込み工法

ボード状断熱材をあらかじめセキ板に取り付けます。

ボード状断熱材をセキ板としてコンクリートを打ち込みます。

張付け工法

接着剤、ボルト、釘を使い、ボード状断熱材を壁面に取り付けます。

吹込み工法

ばら状断熱材、現場発泡断熱材を、ホースを使って吹き込みます。

壁体などの空隙に、ばら状断熱材、現場発泡断熱材を流し込みます。

充填工法

フェルト状断熱材、ボード状断熱材を根太や間柱といった下地材の間にはめ込み充填します。

吹付け工法

現場発泡断熱材、ばら状断熱材を壁面に吹き付けます。

 

材料の運搬・保管

材料の運搬・保管にあたっては、ぬれ、裂け目、つぶれ、反り、日光による劣化が生じないようにします。

溶接火花による焼けなど、性能を損ねる欠陥が生じないようにします。

接着剤などの揮発性溶剤を取り扱う場合や、ばら状断熱材によってほこりが多量に発生する場合には、消防法、労働安全法等に従い換気設備を設けます。

材料片などの飛散防止に留意します。

 

断熱工事、施工

施工計画書に従い、断熱する箇所全面を均一な性能にします。

断熱層に、隙間や厚さのむらがないようにします。

断熱材を貫通する金物類の室内側露出部には有効な断熱補強を施します。

断熱材を貫通するスラブ類と外壁との取合い部で、熱橋になりそうな箇所には,有効な断熱補強を施します。

検査

断熱工事を行った箇所全面で検査を行います。

断熱上、防湿上の支障となる欠陥がないことを確かめ、欠陥がある場合は補修します。

屋外に面する断熱層は雨水による濡れ、直射日光による劣化などの損傷を受けないようにシート類で保護します。

 

木造の断熱工事

充填工法

フェルト状断熱材/グラスウール:床、外壁、間仕切、天井、屋根に適用します。

ボード状断熱材/発泡プラスチック板:床、外壁、間仕切、天井に適用します。

張付け工法

ボード状断熱材/グラスウール:外壁、間仕切、天井、屋根に適用します。

発泡プラスチック板:床、外壁、間仕切、天井、屋根に適用します。

インシュレーションボード:床、外壁、間仕切、天井、屋根に適用します。

吹込み工法

ばら状断熱材/グラスウール:床、天井に適用します。

セルロースファイバー:床、天井に適用します。

発泡ポリスチレンビーズ:床外壁間仕切に適用します。

現場発泡断熱材/ユリアフォーム:外壁に適用します。


ロックウールは全面使用禁止になっています。


注意事項

・断熱層を設けた各部位に内部結露が発生し、木材を腐朽させないため防止策として、防湿層や通気層を設けます。

・室内側に中空層が出来る場合は、冷気流が侵入しないようにします。

断熱層を設けた建物部位

・下記の部分については、納まりと施工に注意して断熱層や防湿層の連続性を確保し、断熱性能上の欠陥を生じないように注意します。

外壁と天井または屋根との取合い部

外壁と床との取合い部

間仕切壁と天井又は床の取合部

 

鉄筋コンクリート造の断熱工事

充てん工法

フェルト状断熱材かボード状断熱材を、根太や間柱の下地材の間にはめ込み、充てんする工法です。

現場打ちコンクリート部位の壁、床等施工が安易な部分及び開口部等施工しにくい部分に用います。

プレキャストコンクリート部位やコンクリートブロック部位に用います。

張付け工法

ボード状断熱材を接着剤・ボルト・くぎにより壁面などに取り付ける工法です。

現場打ちコンクリート部位の壁や床などの施工が安易な部分、開口部など施工しにくい部分に用います。

プレキャストコンクリート部位やコンクリートブロック部位に用います。

打込み工法

現場打ちコンクリート部位の壁や床などの施工が安易な部分に用います。

前もってホード状断熱材を、セキ板に取り付けるか、そのものをセキ板として用いてコンクリートを打ち込むことにより取り付ける工法です。

吹付け工法

現場発泡断熱材、ばら状断熱材を壁面に吹き付ける工法です。

現場打ちコンクリート部位の壁や床などの施工が安易な部分、開口部など施工しにくい部分に用います。

プレキャストコンクリート部位やコンクリートブロック部位に用います。

吹込み工法

ばら状断熱材、現場発泡断熱材をホースで吹き込む工法や、壁体などの空隙に流し込む工法を指します。

 

断熱補強

熱橋となりそうな部分には、必要に応じて断熱補強を行います。

内断熱工法

断熱層を貫通するスラブ・間仕切壁・がりょう等のコンクリート部材・ブロック部材に行います。

金物類に行います。

打込み工法の場合、断熱材の継ぎ目の中にコンクリートが流れ込んだ箇所等の屋内側表面に行います。

外断熱工法

断熱層を貫通するベランダスラブ・パラペット・控え壁のコンクリート部材ブロック部材の貫通部周辺に行います。

 

鉄骨造りの断熱工事

断熱工法の種類と適用部分

充填工法・張付け工法・吹付け工法があります。

断熱施工の容易な部位、困難な部位に関わらず、全ての部位に適用します。

注意事項

柱・はりといった鉄骨部材が、断熱層を貫通しないような断熱工法を用います。

断熱された各部の内部結露を防止する策として、防湿屑や通気層を設けます。

断熱層の屋内側には中空層を設けません。

中空層ができる場合は気流止めを設け、気密性を高め、壁内冷気流が生じないようにします。

下記の部位では断熱屑や防湿層の連続性を確保し、納まりと施工に注意します。

・壁と天井および床の取合い部

・差掛け屋根の小屋裏に画する天井・壁

 

用語

・断熱材

必要な断熱性能を得るための、主体を担う材料のこと。

・防湿材

必要な防湿性能を得るための、主体を担う材料のこと。

・表面結露

室内空気中の水蒸気が、壁などの低温の部分に触れてその表面に凝結する現象。

・内部結露

壁体など構成材中の水蒸気が、温度低下に伴って凝結する現象。

・熱橋

建築を構成する部位において、断面の熱貫流抵抗が局部的に小さい部分のこと。

・断熱補強

熱橋となっている部分に対して、結露防止などを目的として断熱性能を補うこと。

・外断熱工法

コンクリート造など、熱容量の大きい構造体の屋外側に断熱層を設ける工法。

・内断熱工法

コンクリート造など、熱容量の大きい構造体の屋内側に断熱層を設ける工法。

・通気層

内部結露防止のために、断熱層の外気側に設ける空気層。

・防風層

通気層を通る外気が断熱材の内部を通り抜けないように,断熱層と通気層の問に設ける層。

・壁内冷気流

壁体などの中空層に生ずる冷気の流れ。

・気流止め

壁内冷気流を阻止するために設ける部材。

 

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