05_18内装工事

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内装工事

建物内の床、壁、天井、カーテン、ブラインドなどの仕上げ工事を総称して内装工事といいます。

目次

内装工事一般事項

・施工者は設計図書に基づき施工計画書を作成します。

・施工計画書の内容は、施工要領書・工程表・原寸図・施工図等です。

・内装工事の計画と管理は施工者が自主的に行います。

・住宅や店舗等では、仕上材の変更が多く、時には下地材まで変更しなければならないこともあります。

問題を起こさないために、施工図作成の前までに、材料見本・色見本等を提示し、確認を取っておきます。


材料

□品質

・材料の品質については、規格品表示があるもの又は規格適合証明書が添付されたものを使用します。

・規格のないものは、品質証明書を提出しなければなりません。

・入手困難なものは、承認を得て同等以上のものを使用します。

・色、柄等は見本を提示して承認を受けます。

□検収

・設計図書に適合するかどうか確認を受けます。必要に応じて材料の品質証明試料を提出します。

□保管

・運搬、保管にあたり、変形、破損、汚染等欠陥が生じないように注意して取り扱います。

・材料は乾燥した適温な場所に整理整頓して保管します。

・材料が直射日光を受けないように、養生など適切な処置を行います。


施工

・施工前に下地の点検を行い、作業に問題がないことを確認します。施工要領書・工程表・原寸図・施工図等に従って行います。

・工程計画、工程表に従って、資材、機器の手配を遅滞なく行い、工期の確保に努めます。

・他工事との関連・気象条件(温湿度等)等を考慮します。

・材料の搬入状況や作業者の就業状況、工事の進歩状況についての報告書を提出します。

養生

・工事現場内の材料や機器等は整理整頓し、現場内を清潔に保ちます。

・汚染・損傷の恐れがある箇所は適切な養生を施します。

・損傷などが生じた場合は速やかに復旧します。

・接着剤などを用いて施工した箇所は、硬化するまで衝撃や振動などを与えてはなりません。

通行禁止等の措置をとり、これらに注意します。

・寒冷期に接着剤を用いる場合、室温が5℃以下の場合や接着剤の効果前に5℃以下になる恐れがある場合は、採暖するなどの養生を行ないます。また、換気や通風に注意します。

検査

・検査は施工者が自主検査を行います。

自主検査は、品質に伴う工程ごとにチェックを行い、検査結果を原則として報告書によって提出します。

不合格の場合は補修あるいは廃棄の措置をとります。

・立会い検査項目は係員と協議して定めます。

検査結果について検査記録書を作成し承認を受けます。

 

床の仕上げ工事

一般事項

□一般作業順序

割付・施工図の作成→墨出し→下地確認→工程・作業手順の確認→作業及び管理→後始末

□性能要求のある床

・遮音性を必要とする床

材料間の目地は、モルタルなどを充填し機密性を高めます。

衝撃音の防止のために、構造方法にも留意します。

・断熱性を必要とする床

下地は熱橋を生じないように構成します。

断熱材は連続して取り付けます。

内部結露を防止するため防湿層を設けます。

・防火性を必要とする床

燃焼性は床材や種類により異なるので選択する際には注意します。

開口部の回りや貫通配管回り及び防火上欠陥を生じやすい箇所は、耐火物を入念に充填あるいは敷設します。

□下地

下地には、左官下地、木質下地、コンクリート下地、ALCパネル下地等があります。

詳細は、左官、木造及びコンクリート、ALCパネル各工事の項目を参照。

□床仕上げ材の分類

床仕上げ材には、フローリング類、ビニル類、塗床、カーペット類、畳等があります。


フローリング類床仕上げ工事

□材料

・JIS規格適合品を使用します。

・緩衝材を裏打ちする場合は合成樹脂発泡シートとします。

・裏面に防湿層を施し、足金物は亜鉛めっき剛板厚さ0.7mm以上とします。

・フローリングボードの止付用金物は板厚の約3倍の厚さで防錆したものを使用します。

・接着剤はフローリング類製造業者指定のものを使用します。

・モルタルは普通ポルトラルンドセメントを使用し、骨材は清浄な砂またはケイ砂を用います。

□材料保管

・運搬、保管に当たり、変形、破損、汚染等欠陥が生じないように取り扱います。

・材料は乾燥した適温な場所に整理整頓して保管します。

・材料が直射日光を受けないように、養生等適切な処置を行います。

□下地

・左官、木質、コンクリート、ALCパネル等各工事の項目を参照。

□施工作業条件・環境

フローリング類の施工にあたって、室温が5℃以下になる場合は、接着剤の硬化に支障を生ずる恐れがあるので施工しません。

施工する場合は、適切な方法で採暖し、通風、換気に配慮し注意して施工します。

□工法

・基準墨より割付け用の墨出しを行います。墨出しは、室中央から行います。墨出しの調整は出入口を避け、壁際で行います。

・木製下地の釘打留の継手は、雄ざねのつけ根から隠し釘打ちとします。

・接着剤貼りは、木製、コンクリート、左官下地に、くしべらを用いて接着剤を均一に塗り、オープンタイム内にフローリング類を貼り上げます。

・モルタルに直張りとする場合、モルタルは硬練りとし、比率は1:3モルタルとします。厚さ35mm程度に敷きならし、水を散布し、水糸に従ってセメントペーストを用い、通りよく市松模様に張り込みます。

養生期間を過ぎてから目違いをタンディングして削り取ります。

□養生

上記、内装工事一般事項、養生の項目によります。

特に、吸湿・直射日光を避けます。


ビニル類床仕上げ工事

□材料

・ビニル床タイル・ビニル床シートのJIS規格適合品を使用します。

・寸法・色・柄等は特記によります。

・接着剤は、JIS 規格に適合したビニル床タイル、ビニル床シート用接着剤を使用します。

または、床タイル、シート類の製造業者の指定する接着剤を使用します。

□材料保管

・上記、内装工事一般事項、材料を参照。

・消防法・労働安全衛生法関係法規の規制に従います。

・液状材料は雨露や直射日光の当たらない場所に密封状態で保管します。

・溶剤系材料は換気に注意します。

・エマルション系材料は凍結しないように注意します。

□下地

・左官、木質、コンクリート、ALCパネル等各工事の項目を参照。

□施工作業条件・環境

・室温が5℃以下の場合、溶剤系材料が凍結しないように注意します。

□工法

・床タイル、床シートは、接合部の柄合わせ等に注意し、割付寸法に裁断し、巻き癖を取り除きます。接着剤をくし目ごてで下地に均一に塗布して床に圧着します。

・周辺に出た余分の接着剤をふき取り、ローラーがけし、硬化するまでタイル類の反り上がり防止措置をとります。

・幅木は垂直面用接着剤を使用し、入隅では幅木を切り合わせます。

出隅は、曲げ加工するか、加熱して、目地すき、天端段違いのないよう張り付けます。

・張り付後はローラーで十分圧着します。

・硬化後、温水又は中性洗剤で水ぶきし、乾燥後、水性ワックスを用いて仕上げます。

□養生

上記、内装工事一般事項、養生の項目によります。

特に、吸湿・直射日光を避けます。


塗床仕上げ工事

□材料

・ポリウレタン塗床材・エポキシ樹脂塗床材・不飽和ポリエステル樹脂塗床材の3種類とします。

・種類の指定は特記によります。

・使用する樹脂・促進剤・硬化剤・骨材等の配合材料・配合比率は製造業者の指定によります。

□材料保管

・上記、内装工事一般事項、材料を参照してください。

・消防法・労働安全衛生法関係法規の規制に従います。

・液状材料は雨露や直射日光の当たらない場所に密封状態で保管します。

・溶剤系材料は換気に注意します。

・エマルション系材料は凍結しないように注意します。

□下地

左官、木質、コンクリート、ALCパネル等各工事の項目を参照。

□施工作業条件・環境

・室温が5℃以下の場合、溶剤系材料が凍結しないように注意します。

□工法

流しのべ工法、こて塗工法等があります。

・流しのべ工法

ポリウレタン塗床仕上げの作業手順:プライマー→ペースト→ペースト→トップコート

エポキシ樹脂塗床仕上げの作業手順:プライマー→ペースト→ペースト

・こて塗工法

エポキシ樹脂モルタル塗床仕上げの作業手順:プライマー→給合材→樹脂モルタル→ペースト→トップコート

不飽和ポリエステル樹脂モルタル塗床仕上げの作業手順:プライマー→樹脂モルタル→ペースト→トップコート



・練り混ぜはミキサーを用い、1回の練混ぜ量は、可使時間内に塗り終る量とします。

・ペースト・モルタルの塗重ね・塗継ぎの最大時間間隔は3日とします。

ポリウレタン結合材は夏2日、冬4日とします。

□養生

上記、内装工事一般事項、養生の項目によります。

特に、吸湿・直射日光を避けます。

トップコートまたはペーストが硬化するまで適切な養生をします。


カーペット類床仕上げ工事

カーペット張り床、カーペット敷き床

□材料

・カーペット、タイルカーペット、下敷き用フェルト、接着剤、接合部用接着剤、両面粘着テープ、グリッパー、見切り、押え金物等です。

・規格品を用います。

・種類、素材、寸法、色、柄、表面性状などは、特記によります。

・消防法による防災防火対象建築物に使用するものは、消防法による防炎認定を受けたものを使用します。

□材料保管

運搬、保管に当たり、変形、破損、汚染等の欠陥が生じないように取り扱います。

材料は乾燥した適温な場所に整理整頓して保管します。

材料が直射日光を受けないように、養生等適切な処置を行います。

□下地

左官、木質、コンクリート、ALCパネル等各工事の項目を参照。

□工法

接着工法全面張り、部分張り・グリッパー工法・置き敷き等があります。

接着施工前に、仮敷きし―パイルの方向―柄合せ―割付けを行ってから、接着施工します。

・全面張り

くし目ごてを用い下地全面に接着剤を塗布し、その後、圧着し、張り付けます。

・部分張り

周囲(15~20cm)とジョイント部分(30~40cm)に接着剤を塗布し、張り付けます。

・両面粘着テープ張り

周囲とジョイント部に両面粘着テープを張り、圧着し、張り付けます。

・グリッパー工法

下敷用フェルトを動かないような方法で固定し、下地の種類に応じて、釘、接着剤で下地に固定します。

カーペットを、パワーストレッチャー・ニーキッカーを用いて伸長して、グリッパーに固定します。

グリッパーが取り付けられない箇所では、ナップロックを使用します。

カーペットの接合部や周辺部は、縫合せまたは接着張りとします。

・タイルカーペット張り

接着剤を均一に塗布し、市松に圧着し張り付けます。

□養生

上記、内装工事一般事項、養生の項目によります。

特に、吸湿・直射日光を避けます。


畳敷き

□材料

畳床・畳糸・畳表・畳縁・へり下紙(張り合わせハトロン紙幅50mm以上)・頭板(ひのき無節幅約40mm)等JIS規格に適合するものを使用します

・畳床には、建材畳床のほか、フォームポリスチレンサンドウィッチ畳床、インシュレーションファイバーボードサンドウィッチ畳床、インシュレーションファイバーボード畳床等の化学畳床があります。

□品質

・畳・畳床・畳表・畳縁は、JIS規格に適合するものとします。

・JIS規格では機械床の品質を規定しています。

床1枚の重量、縦横糸間面積によって、特、1、2、3級品に分かれています。

重量が大きく、糸間面積の小さいものほど上等品とされています。

□畳の種類と大きさ

畳の大きさによる種類は大別して3種類があります。

京 間(本京間) 191cm×95.5cm(6.3尺×3.15尺)

三六間(中京間) 180cm×91.0cm(6.0尺×3.00尺)

五八間(いなか間) 176cm×88cm(5.8尺×2.9尺)

□下地

畳を敷く木製下地は、JASS 規定によります。

□畳割り

寸法は、敷き込む区画の実測結果により定めます。

□工法

・畳ごしらえは、へり付き畳では、へり幅は表2目を基準とし、へり及びかまちの刺付け間隔は、種別、種類により決定します。

刺付け種別:平刺し・返し縫い・かまち縫い等があります。

刺付け種類:畳の種類、等級によって決まります。

刺付け間隔:等級により、20~70mmです。

特記がない場合は、2等とします。

へりなし畳では、刺付け間隔は、上記と同様とします。

へりごしらえは、特等は四方板入れ、1等は立つござ入れ、2~3等はぶっつけ巻きとします。

筋目通りよく、たるみなく縫い付けます。

畳材には手掛けを付けます。

・敷込みは、敷居や畳寄せ部などで段差、すき間、不陸などの生じないように行います。

・床の間用薄べりは、同室に用いる畳と同等以上の品質のものを使用します。

仕立ては、長手の両端を下板の裏側へ巻き込み、裏ざんの、のこ目に畳糸を用いてたるみなく掛かりつけます。または、長さ24mm以上の鉄釘を約100mm間隔で裏ざんに打ちかけ、折り曲げて留め付けます。

□養生

上記、内装工事一般事項、養生の項目によります。

特に湿気に留意し換気を行います。

 

壁・天井の仕上げ工事

一般事項

□一般作業順序

割付・施工図の作成→墨出し→下地確認→工程・作業手順の確認→作業及び管理→後始末

□性能要求のある壁

・遮音性を必要とする壁

材料間の目地は、モルタルなどを充填して機密性を高めます。

衝撃音の防止のために、構造方法にも留意します。

・断熱性を必要とする壁

下地の構成は熱橋を生じないようにします。

断熱材は連続して取り付けます。

内部結露の防止のため防湿層を設けます。

・防火性を必要とする壁

燃焼性は壁材や種類により異なるので選択にあたっては注意します。

開口部の回りや貫通配管回り及び防火上欠陥を生じやすい箇所は、耐火物を入念に充填、敷設します。

□下地

左官下地、木質下地及びコンクリート下地、ALCパネル下地、鋼製下地等があります。
詳細は、左官、木造及びコンクリート、ALCパネルについては各工事の項目を参照。
鋼製下地については下記を参照。
□壁仕上げ材の種別
合板、繊維板、せっこうボード、ロックウール板、木毛セメント板、金属板、壁紙、壁布類等があります。

鋼製壁下地

□鋼製壁下地材

・スタッド、ランナー、スペンサー、振止め、補強材、取付用ピン類等があります。

・スタッド、ランナー、振止め、スペンサーは、JISに適合するものとします。

寸法は、

スタッド:C-50×45×0.8~C-100×45×0.8

ランナー:[-52×40×0.8~[-102×40×0.8

振止め:[-19×10×1.2・[-25×10×1.2

・出入口、開口部の補強材は、スタッドまたはランナーと同材とします。

・補強材・取付用ピン・タッピンねじなどは、亜鉛めっきしたものとします。



□鋼製壁下地の施工手順

施工箇所の点検→部材の搬入→墨出し→上・下ランナーの固定→スタッドの調整・切断→スペーサーの取付け→スタッドの建て込み→振止めの取り付け→開口部・そで壁端部の補強→検査・養生→次工程へ

・基準墨よりランナーの墨を出し、スタッドの割付けを行います。ランナーは、ピッチ900mm程度で、打ち込みピンなどで固定します。鉄骨部材、鋼製天井下地等には、溶接で固定します。

・スペーサーは、ピッチ600mm程度に取り付けます。

・スタッドの建込みピッチは、ボード2枚張りの場合は450mm程度、ボード1枚張りの場合は300mm程度とします。

・振れ止めは、床ランナー下端からピッチ1200mm程度に取付けます。

・出入口等開口部は、左右、上下を補強します。

垂直方向補強材は、床から梁下またはスラブ下に達する長さとし、打込みピン、溶接などで固定します。水平材はこれに溶接またはタッピンねじで取り付けます。

溶接部は、さび止めをします。



□鋼製天井下地材

・野縁

ダブルとシングルがあります。

シングル野縁19形:25×19×0.5、

野縁受19形:38×12×1.2

・付属金物

ハンガー:厚さ≧0.6、

野縁ジョイント:厚さ≧0.5

野縁受ジョイント:厚さ≧1.0、

吊りボルト:ねじ山9.0

ボルト:H7.7以上

・仕上ボードを、ステープルまたは釘留めとし、直張りとする場合は、野縁はスリット付きとします。

・吊りボルトの振止めの補強材は、9φまたは溝形鋼とします。

天井が段違いの場合の補強材は、山形鋼を用い、開口部等の補強材は、野縁等と同材とします。



□鋼製天井下地の施工手順

施工箇所点検→部材検収保管→墨出し→吊りボルト取付け→野縁受取付け→振止め取付け→野縁取付け→開口部補強→レベルの調整確認→点検→検査→養生

・吊りボルトのピッチは約900mmなので、野縁受けのピッチも約900mm程度とします。

吊りボルトは、周囲は150mm以内に配置し、H1500以上では、振れ止めを縦横1800ピッチに設けます。

・野縁のピッチは、ボード類2枚張りまたは金属成形板張りの場合は360mm程度、ボード類1枚張りの場合、ボード類の1辺の長さが、約600mm以下では、300mm程度に、約455mm以下またはスリット加工した野縁の場合は、455/2以下とします。

・野縁は、野縁受から150mm以上はね出さないようにします。

・野縁取付け後、天井下地材のレベルを調整し、ハンガーのナットを本締めします。


各種仕上げ

□合板

■材料

・普通合板、難燃合板、特殊合板があり、それぞれ日本農林規格に適合するものを使用します。

種類、品質、寸法などは特記によります。

・取付けは鋼製釘とし、化粧下地の板には亜鉛めっき釘を使用します。

化粧板には、めっきに塗装したものを使用します。

・接着剤は、JIS規格品の壁用ボード顆接着剤、天井用ボード類接着剤を使用します。

仮留めなしの場合は、合成ゴム系溶剤形の接着剤を使用します。

仮留めあり又は釘と接着剤併用の場合は、酢酸ビニル樹脂系エマルション形(片面塗布)か、合成ゴム系溶剤形(両面塗布)の接着剤を使用します。

■施工順序

下地の点検→取付け準備→加工→取付け→養生→検査

他種の仕上げ工法もこれに準じます。

■施工

・釘を使用する場合

釘の長さは板厚の2.5~4倍を標準とします。留付けピッチは、釘打ちの場合は、板周辺部で100mm、中間部で150mmとし、釘・接着剤併用の場合は、板周辺、中間部とも、350~450mmとします。

へりあき寸法は、いずれの場合も、10mmとします。

・接着剤を使用する場合

種別、板、受材に応じた必要量を塗り付けます。

片面塗布のものは、塗付け後直ちに、十分押し付けて張ります。

両面塗布のものは、塗付け後適当なオープンタイムをとって、十分押し付けて張ります。

・仮留めを行う場合

要所を木で押さえるか、もしくは、目地部分を仮留め釘で押さえ、接着剤が硬化するまでの間養生します。



□繊維板

■材料

・化粧硬質繊維板、軟質繊維板、中質繊板、硬質繊維板、パーティクルボード、化粧パーティクルボード、吸音用軟質繊維板など、JIS規格に適合するものを使用します。

種類、形状、寸法などは特記によります。

・取付用金物は、鋼製の釘、ねじ、ステ-プルとします。

化粧下地板にはめっき、化粧板にはめっきの上に塗装したものを使用します。

・接着剤はJIS規格品の壁用ボード顆接着剤、天井用ボード類接着剤を使用します。

ただし、下地鋼製の場合は溶剤形を使用します。

■施工

・無処理硬質繊維板を広い面積に使用する場合は、裏面に板を取り付ける1~2日前に水打ちを行います。

・釘、ステープルは、板厚の2.5~4倍以上、ねじは、鋼製下地の裏面に10mm以上の余長が得られるものを使用します。

・化粧下地板では、取付け用金物の頭が板面と同一になるまで打ち(締め)付けます。



■JASS規定による繊維板の取付け方法
 
■壁

・木製下地

釘打ち又はステープル留め:留付け間隔は、周辺部100mm、中心部150mm、へりのあき寸法は10mmとします。

釘打ち又はステープルと接着剤併用:留付け間隔は、周辺部、中心部とも350mm~450mm、へりのあきは寸法10mmとします。

・鋼製下地

ねじ留め:留付け間隔は、周辺部200mm、中心部300mm、へりのあき寸法は10mmとします。

ねじ留めと接着剤併用:留付け間隔は周辺部、中心部とも350mm~450mm、へりのあき寸法は10mmとします。

■天井

・木製下地

釘打ち又はステープル留め:留付け間隔は、周辺部80~100mm、中心部130~150mm、へりのあき寸法は10mmとします。

釘打ち又はステープルと接着剤併用:留付け間隔は、周辺部、中心部とも150mm~450mm、へりのあき寸法は10mmとします。

・鋼製下地

ねじ留め:留付け間隔は、周辺部150mm、中心部200mm、へりのあき寸法は10mmとします。

ねじ留めと接着剤併用:留付け間隔は、周辺部、中心部とも150mm~450mm、へりのあき寸法は10mmとします。



□せっこうボード

■材料

せっこうボード、せっこうラスボード、化粧せっこうボード、シージングせっこうボード、吸音用あなあきせっこうボード等、JIS規格に適合するものを使用します。

種類、寸法などは特記によります。

■取付用金物

・木製下地の下地張りの場合には、せっこうボード用釘やフィニシングネイルを使用します。

鋼製張下地の下地張りの場合には、ドリリングタッピンねじやクリップを使用します。

・木製下地の仕上げ張りの場合には、カラ-ネイルを使用します。

鋼製下地の仕上げ張りの場合には、カラースクリューを使用します。

せっこうボート下地の仕上げ張りの場合には、ステープルを使用します。

・接着剤は、下地がコンクリート、モルタル、ALC等の下地の場合は、エポキシ樹脂系を用い仮押えします。

木製、鋼製の下地の場合は、繊維板に準じますが、すべて溶剤形とします。

・取付金物は、亜鉛めっきさらにクロメート処理したものを使用します。

ステンレス・黄銅製および塗装を施したものを使用します。

■工法

・シージングせっこうボードを加工する場合、水と接する可能性のある切断面、小口部分を防水処理します。

・取付け方法は、上記、◇JASS規定による繊維板の取付け方法に準じます。

ただし、鋼製下地の天井にドリリングタッピンねじ止めする場合は、中間部の留付け間隔は200mmとします。

コンクリート・ALC等の下地に直張り用接着剤で取付ける場合は、接着剤の中心間距離は以下のようになります。

壁の場合

周辺部は150~200mm

中間部は200~250mm(床上1.2m以下の部分)、250~300mm(床上1.2m以上の部分)

梁の場合

周辺部は100~150mm

中間部は200~250mm

・木製下地に釘打ちする場合は、ボード厚の3倍内外の長さの釘を用い、釘頭が平らになるまで十分打ち付けます。

・ドリリングタッピンねじは、銅製下地の裏口面に10mm以上の余長が得られる長さとし、釘頭がボード面より沈むまで十分締め込みます。

・コンクリート下地に接着剤で直張りする場合は、接着剤を十分盛り上げ、ボード裏面との接触面が直径120~150mm得られるよう押さえ付けます。

・平たんな下地面に接着する場合は、帯状に接着剤を塗布し圧締します。

・二重張りの場合は、上張りは接着剤に加えてステーブルを用いて、縦・横200~300mm間隔で留め付けます。

・突付けジョイント部の目地処理は、ジョイントテープとジョイントセメントを用いて行ないます。

テーパーボードのテーパー部では、幅250~300mmの範囲で行います。

その他の部分では、500~600mmの範囲で行います。



□ロックウール板

■材料

・ロックウール化粧吸音板は、JIS規格に適合するものを使用します。

不燃認定品あるいは,準不燃認定品を使用する場合は、大臣認定に適合するものを使用します。

・取付け用金物は、鋼製の釘またはステープルとし、めっきあるいは塗薬したものとします。

・接着剤はJISに定める天井用ボード類接着剤を使用します。

・材料は湿気の多い場所やコンクリートの上にじかに置かないようにします。

■工法

・ロックウール板の切断は、ナイフを用いて行います。その他の加工は、化粧面から行います。

・天井への取付けは、釘またはステープル、接着剤を併用します。

留付け間隔は、せっこうボード下地の場合60~80mmとし、鋼製下地の場合(スリット付き野縁)は、60~80mm(野緑方向)×150mm(野緑間隔)とします。

へりあき寸法は、下地によらず10mmとします。

・せっこうボード張り下地張りでは、下地の目地とロックウール板の目地は、重ならないように50mm以上離します。

・接着剤は点付けにし、手前からずらして所定の位置に張り付け、釘打ちまたはステープルで固定します。

・壁際で回り縁をビスと接着剤で取り付け、ロックウール板が回り緑にのみ込むように取り付けます。

・施工後3日間は衝撃や接触を避け、空調設備機器の試運転では、急激な負荷を避けます。



□木毛・木片セメント板

■材料

・木毛セメント板、木片セメント板は、JIS規格適合品とします。

種類、寸法などは特記によります。

・取付け用金物は、ステンレス鋼製釘またはユニクロームめっきした鋼製ねじ、ステンレス鋼製ねじとします。

■工法

・板の切断は、電動式のこぎりまたは手引とします。

・取付け

木製下地に釘打ちする場合、留付け間隔は、周辺部では100mm、中間部では150mmとします。

鋼製下地にねじ留めする場合、留付け間隔は、周辺部、中間部ともに200mmとします。

へりあき寸法は、下地によらず20mmとします。

・釘の長さは、板厚の2.5~4倍以上のものを使用します。

打付要領等は、上記、繊維板に準じます。

・型枠兼用として使用するコンクリート打込工法は特記によります。



□金属板

■材料

・冷間圧延鋼板及び鋼帯、冷間圧延ステンレス鋼板、アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条、銅及び銅合金の板及び条、りん青銅及び洋白の板及び条などは、JIS規格適合品とします。

寸法、表面仕上げ等は、特記によります。

・取付け金物の小ねじ、タッピンねじ、六角ボルト、ナット、すりわり付きタッピンねじなどはJIS規格適合品とし、ユニクロムめっきを施したものを標準とします。

■工法

・壁工法の施工順序

施工箇所の点検→墨出し→スタッドの割付け→スタッドの建込み→開口部壁端部の補強→防錆処理(溶接箇所のさび止め塗料)→金属板を仮留めし→面の出入り、垂直位置、目地の調整→ビス・ボルト類でスタッドに取付け

・天井工法の施工順序

施工箇所の確認→墨出し→吊りボルトの取付け→野縁受の取付け→野縁の取付け→金属板をビス、ボルト類を用いて野縁に取付け

目地材は,落下防止の措置をとります。

・仕上げ後、養生シートを外し、からぶきなどの清掃を行います。

仕上げ面の補修、養生は特記によります。



□壁紙・壁布類

■材料

・壁紙・壁布類は、JIS規格品とします。

・種類・品質は特記により、色合い模様は見本品を提出し、決定します。

・内装制限箇所に使用するものは、建築基準法により防火材料に認定されたものとします。

・下張り用紙は、手すき和紙、石州半紙、細川紙、美濃紙および半紙とします。

・接着剤は、JIS規格の壁紙施工用でん粉系接着剤とします。

■工法

・下地は、コンクリート、左官下地及び前記合板、せっこうボードによります。

コンクリート、左官下地は、金ごて仕上げとし、周辺まで十分に塗り込んであること。

十分に乾燥していること。

ALCパネル下地等では、目地や接合部にすき間、不陸がないこと。

合板、ボード類の継目は突付けとすること。

ビス、釘頭は板表面より沈んでいること。

・張付けは、下地調整→上張り材の割付・張出し位置の決定→下張り→上張りの順序で行ないます。

下地調整は、シーラー、パテかい等で行ないます。

下張りは、目張り1回、べた張り1回、袋張り2回とし、いずれもしょうふのりを用います。

上張りは、色・柄合せをした後、水で希釈した接着剤を裏面全体にむらなく塗布し、重ね20~30mm程度で、へら、ローラーなどを用いて張り付けます。ただし、薄手の壁布類では、陰影の生じない方向に、重ね10mm程度で、へら、ローラーなどを用いて張り付けます。

・急激な乾燥を防止し、直射日光、通風に対し養生します。

・壁紙は、下地に直接又は袋張りとします。

・たるみや模様などのくい違いがないように、裁ち合わせて張り付けます。


注意事項

火気を使用する設備や器具を設けた室(室台所、浴室等)の壁及び天井は、不燃材料又は準不燃材料で仕上げをします。
ただし、石綿スレートは全面使用禁止です。

 

カーテン

材料

カーテン用きれ地、カーテンボックス、カーテンレール、付属品等

・カーテン用きれ地

ドレープ・ケーメントレース・暗幕用等があります。

柄・色などは見本品を提出して決定します。

防炎・防火対象物に使用するきれ地は、消防法による防炎認定を受けたものとします。

・カーテンレール

JIS規格品とし、ランナーは車式とします。

・付属品

ひるかんはユニクロムめっき、ふさ掛け金物等は亜鉛ダイキャスト製程度のものとします。

工法

・カーテン下端は、窓の下端から200mm下げ、出入口等床に触れない程度とします。

・カーテンきれ地の取付け幅に対する幅使いは、片ひだで1.5倍以上、二つひだで2.0倍以上、三ひだで2.5倍以上、箱ひだで2~2.5倍以上、上ギャザーひだで3.0倍以上とします。

それぞれのひだの間隔は、100mm程度とします。

・幅継ぎ加工は、レースカーテン等では合せ縫いとし、ドレープカーテン、暗幕用カ-テンではくるみ縫いとします。

・縁加工は、上端で2つ折縫い、両脇き及びすそは伏縫いとします。

・カーテン用レールの長さは、両端を、開口部幅より100mm延長したものとします。

中空に吊り下げるレールの場合の吊り位置は、ピッチ1m程度とし、カーブ、ジョイント部分とします。

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カーテン
 

ブラインド

種類と形式

ベネシャンブラインド、バーチカルブラインド、ロールスクリーン等があります。

ベネシャンブラインド

・ルーバーが横に付いたものです。

・操作方法は、手動(ギヤ式、コード式、操作棒式)と電動式があります。

・ヘッドボックス、ブラケット、スラット等で構成されます。

ブラケットの個数は、ブラインドの幅が1.8m未満で2以上、1.8m以上で3以上とします。

スラットは、鋼製及びアルミニウム合金とし、幅は、50、35、25、15mmとします。


バ-チカルブラインド

・ルーバーが縦についたものです。

・操作方法は、手動(コード式、チェーン式)と電動式があります。

・ヘッドレールボックス、操作コード、ルーバー等で構成されます。

ルーバーは、ガラス繊維、アルミニウム合金とし、幅は、100、75、50mmとします。

繊維性ルーバーは、消防法による防炎認定を受けたものとします。


ロールスクリーン、ロールブラインド

・巻取パイプにスクリーンを取り付けたものです。

・操作方法は、手動(スプリング式、コード式)と電動式があります。

・巻き取りパイプ、キャリアー、バランスウェイト、スクリーン等で構成されます。

スクリーンは、消防法による防炎認定を受けたものとします。

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用語

・溶接液

合成高分子系床シートの表面を溶かして接着させる液状材料。

塩化ビニル樹脂系床シートに使用します。

・流しのべ工法

セルフレベリング性を有する塗料を塗りならし、平坦に仕上げる工法。

・グリッパー

カーペットの端末部の固定に用いられる取付金物。

・刺付け間隔

畳のへりを縫い付けるときの縫足間隔。

 

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