柱の小径等

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柱の小径等

目次

柱の小径等

建築物の重量や横架材(はり、けた、土台)相互間の垂直距離に応じて柱を太くします。


2階建ての隅柱などは通し柱とします。




柱は、細長いほど座屈しやすくなるため、柱の太さの最低限度等が施行令の第43条に定められています。

 

(1)柱の小径

構造上主要な部分である柱の小径は、建築物の階数、屋根材の仕様等に応じて最低限の柱の寸法が定められています。


柱の小径は、横架材相互間の垂直距離に対して、下表に掲げる割合以上のものでなければなりません。

横架材相互間の巣直距離に対する柱の小径の割合(住宅の場合)






















建築物
最上階又は階数が1の住宅の柱 その他の階の柱(2階建ての1階)
屋根を金属板、石板、木板その他これらに類する軽い材料でふいた住宅 33分の1 30分の1
上記以外の住宅 30分の1 28分の1

注意 下記の用途等の建物の場合は、別途令3条において定めており、上の表を適用できません。


・土蔵造の建築物など壁の重量が特に大きい建築物の柱


・張り間方向又はけた行方向に相互の間隔が10m異常の柱


・床面積の合計が10m2を超える学校、保育所、劇場、映画館、演芸場、公会堂、集会場、物品販売業を営む店舗の柱


・公衆浴場の用途に供する建築物の柱




実際によく使用されている柱の太さから逆算したものが、下表になります。


横架材相互間の垂直距離が上表の長さ以下であれば、柱の小径が確保できます。

柱寸法による横架材相互間の垂直距離長さの限度(単位mm)














































柱の小径 90 105 120 135 140
軽い材料で葺いた住宅
最上階 2970 3465 3960 4455 4620
その他の階 2700 3150 3600 4050 4200
上記以外の住宅 最上階 2700 3150 3600 4050 4200
その他の階 2520 2940 3360 3780 3920

軽い材料とは、金属板、石板、木板そのたこれらに類するもの




特に建物の重量や積載荷重が大きくなることが見込まれる場合は、必要に応じて柱を太くするなどの配慮を行いましょう。


また、吹き抜けなどに設けられる通し柱では、横架材との緊結がないと、柱が座屈しやすくなることが考えられます。


その場合、ボルト締め等により緊結する必要があります。

 

(2)細長比

細長比とは、断面の最小二次率半径に対する座屈長さの比をいいます。


柱の有効細長比は、150以下としなければなりません。


同じ小径の柱の場合、横架材相互間の垂直距離が長いと細長比が大きくなります。


横架材間距離が下表に示す長さ以下であれば、有効細長比は150以下となります。

有効細長比が150以下となる柱寸法と長さの限度の算定




















柱寸法(mm角) 90 105 120 135 150
長さの限度(mm) 3890 4540 5190 5840 6490

また、以下の式によって横架材間距離の限度を求めることができます。


横架材間距離(内法長さ)/柱の小径≦43.3

 

(3)柱の欠取り

柱の所要断面積の 1/3以上を欠き取る場合は、その部分を補強しなければなりません。

柱の欠き取りは、座屈が生じやすくなると共に、柱の耐力が著しく低下します。


特に、柱の中央付近は欠き取らないようにしましょう。


やむを得ず欠き取る場合には、柱の所要断面積の1/3未満とします。


それ以上を欠き取る場合には、補強により欠取りを設けた場合での縁応力を伝達できるようにします。


補強方法には、金物、木材等による添え板補強が考えられます。

 

(4)通し柱

2階建ての隅柱又はこれに準ずる柱は、通し柱としなければなりません。


ただし、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合には、この限りではありません。

 

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