太陽光発電(太陽光の利用・2)
目次
目的とポイント
・住宅で使用される太陽光発電システムは、系統連系型システム(商用電力系統と連系して電気を売買するシステム)です。
太陽光発電の量は天候や時間帯によって大きく変化しますが、夜間は買電、日中は売電を行い、ランニングコストを抑えることが可能です。
・発電所の負荷が最も大きくなる夏期の日中に最大の発電を行い、余剰電力を売電します。
これは、発電所の負荷を低減させるので、環境負荷の低減に寄与します。
・太陽電池部分には駆動部分がないため、消耗品がありません。
そのため耐用年数は、表面が強化ガラスで保護されているモジュールの場合20年以上であり、非常に長い期間使用することができます。
・発電量は立地条件によって異なりますので、計画の際には検討が必要です。
太陽光発電の設置条件
地域の日射量
太陽熱利用と異なり外気温にあまり影響されないため、発電量の地域差は1割程度であり、どの地域においても採用の可能性があります。
設置方位と傾斜角
太陽光発電パネルの設置に際しては、方位には注意が必要ですが、屋根の勾配について特別に配慮が必要になることはなく、好みのデザインの屋根に設置することが可能です。
局地的条件
北向きの傾斜地や山間部など、日照時間が短くなる敷地では、日影となる季節や時間帯を確認の上、発電ができなくなる分を差し引いて考える必要があります。
助成金
イニシャルコストを抑えるためには、助成金を利用する方法もあります。
住宅用太陽光発電システムの設置には、太陽光発電の普及拡大を促していくことを目的として助成金交付事業が行われています。
実施は財団法人新エネルギー財団、全国地方公共団体が行っており、それぞれ助成内容には違いがあります。
助成内容を確認の上、活用を検討してください。
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