社会問題
偽装問題
構造偽装
姉歯建築設計事務所による耐震強度偽造
耐震強度不足が判明した建築物
11都県計45カ所 マンション23、ホテル22
鉄筋入れ忘れ
清水建設の超高層マンション
鉄筋不足が発覚し、建設中の45階建ての超高層マンションが30階で工事停止
発覚した鉄筋の不足は、合計128本であった。
大手ゼネコンの清水建設において、このような事故が考えられるだろうか。
清水建設は、全面的に施工ミスを認め、補修工事により強度不足を解消したいとしている。
補修工事により、強度不足を解消が可能であるか疑問が残るところである。
鉄筋の不足ばかりを問題にしているが、コンクリートの性質と特徴を考えると、問題が起こるかもしれない。
建築物の強度は、個々の部材、全体としての強度、詳細について調査しないと解らないが
誰が、当初の設計、構造計算どうりの強度で建築されていると言う保証ができるかと言うことが問題である。
また、このような問題を、中小建設業者が起こしたとすれば、この程度の問題で澄んでいるかこの事の方が問題ではないか。
高速道路の中空パイプ強度不足
栗本鉄工所の型枠強度偽装
薄鋼板のパイプの強度不足
中空スラブ構法
スラブの厚みの自重の低減を図るため、中央に丸いパイプを打ち込むものです。
高速道路の構造強度に影響するものではないと思いますが、国の仕事において、設計図書にうたわれている強度の材料を使用せずに、工事を完成さすことができる管理体制に大きな問題があると思います。
制度問題
確認制度
行政・民間機関
・偽造した耐震構造計算書を民間機関や行政が見過ごす。
・民間の検査機関が行った審査結果は、建物所在地の自治体に結果を報告するだけで内容はチェックしない。
・民間が実施した建築確認審査を、地方自治体が有効にチェックできるシステムを検討
・民間の指定確認検査機関への検査態勢を強化
民間確認審査機関
指定確認検査機関「イーホームズ」
・外部の構造設計関係者からの情報で内部監査に着手、偽造を発見する。
・民間検査機関が、偽装事実の隠蔽を指摘する。
民間検査機関「日本ERI」
・建築確認した都内の物件で、姉歯建築士の構造計算がずさんとの指摘が関係者からあったことを認める。
JIS規格認定試験の偽装
株式会社ニチアス
・「繊維混入けい酸カルシウム板」を使用した間仕切壁の耐火性能試験などにおいて、試験結果が有利になるように、社員が規定よりも含水率を高くするなどの細工を行って、不正に、準耐火や耐火工法の大臣認定の番号を受けていた。
◇[対象製品・耐火認定番号など]
住宅用軒裏天井材
〔製品名「防火のき天」〕対象順耐火認定番号QF030RS-0010、25、31、37、39、42、45、66QF045RS-0012、36、41、46、65QF060RS-0015、26、38、40、57
乾式耐火間仕切壁(けい酸カルシウム板+石膏ボード)
〔製品名「ファイアータイト60S」〕対象耐火認定番号FP060NP-0002
乾式耐火間仕切壁(けい酸カルシウム板+けい酸カルシウム板)
〔製品名「耐火ウォール60S」〕
国土交通省の認可制度
国土交通省
・ニチアス偽装の耐火性能を満たしていない軒裏・間仕切壁の構造方法(工法)16件公表、認定を取り消した。
認定性能評価機関
・国土交通省の指定性能評価機関
・財団法人ベターリビング 筑波建築試験センター
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