屋根工事
- 下葺[したぶき]
- 主として防水性の向上を目的として、下地の全面に敷設される材料およびその敷設作業。屋根葺材の施工に先立ち行われる。
- 留付け[とめつけ]
- 屋根葺材、役物を釘打ち、緊結線、吊子、ボルトなどによって下地に緊結する作業。
- 縦重ね[たてがさね]
- 屋根葺材の流れ方向の重ね部分、またその長さ。
- 横重ね[よこがさね]
- 屋根葺材の流れに直角方向の重ね部分、またはその長さ。
- 壁との取り合い部[かべとのおりあいぶ]
- 屋根面が水上部分で、あるいは流れ方向と平行に、上階部の壁と連続して接する線状の部分。
- 谷[たに]
- 屋根面が水下部分で別に屋根面または壁面と連続的に接する線状の部分。
- 谷板[たにいた]
- 谷部の防水のため、野地面上に谷に沿って帯状に連続して設ける金属板。谷板を敷く野地面を1段下げた物を落し谷ともいう。
- 捨て谷[すてだに]
- 壁との取合い部などにおいて、屋根葺材の下にまわり込む雨水の排出処理のため、屋根葺材の施工に先立って下地面に設ける谷板。
- 谷樋[たにとい]
- 谷部の排水のため設ける樋。のこぎり屋根、M型屋根などで用いられる特に勾配の緩い谷樋を陸谷樋ともいう。
- 雨押え[あまおさえ]
- 壁との取合い部などにおいて、防水のため仕上材の間に挿入する補助材料。主として金属板を用いる。水切りとも言う。
- 水返し[みずかえし]
- 雨押えの立上り、金属板葺板の水上側の上端部を雨水で濡れる部分に向かって折り返すこと。またその部分。
- めんど[めんど]
- 曲面状の屋根葺材が軒、棟などの直線部材と直交するときに生ずる隙間をふさぐための役物。
粘土瓦・厚形スレート葺関係
- 瓦[かわら]
- 粘土瓦・厚形スレート葺で用いる葺材の総称。一般部に用いる桟瓦のほか、軒瓦、袖瓦、のし瓦、丸瓦、その他の役瓦がある。
- 瓦桟[かわらざん]
- 引っ掛けて瓦を固定する場合の下地に葺足に合わせて設ける桟木状の部材。
- 土葺[つちふき]
- 粘土瓦葺において、主に瓦の安定を目的として瓦裏面に葺土を置く工法。
- べた葺と筋葺がある。
- 引掛葺[ひっかけぶき]
- 瓦のずれ防止のため、裏面頂部の突起を瓦桟に引っ掛けて葺く工法。瓦の安定のため、一部葺土を用いるなじみ土葺と、まったく用いない空葺がある。
金属板葺・銅板葺関係
- 葺板[ふきいた]
- 屋根葺用に板裁ちし、加工した金属板の総称。
- 平葺[ひらぶき]
- 葺き方の種類の一つで、葺板に立上りを設けず、平面に葺き上げる工法。
- 一文字葺、ひし葺など。
- 立ち平葺[たちひらぶき]
- 葺き方の種類の一つで、両端部を流れ方向に平行に立上げた葺板相互をはぜ継ぎして葺上げる工法。立ちはぜ葺とも言う。
- スタンディングシーム葺[すたんでぃんぐしーむふき]
- 葺き方の種類の一つで、立ち平葺に類似した工法であるが、溝板の立上り部にキャップをはぜ組みして葺き上げる工法。銅板葺で用いる。
- 段葺[だんぶき]
- 葺き方の種類の一つで、野地面の流れに直角方向に段を設け、その面に合わせて平らに葺き上げる工法。銅板葺で用いる。
- 溝板[みぞいた]
- 立ち平葺、スタンディングシーム葺、瓦棒葺きなどで、両端に立上げを付け、溝形に加工した葺板。
- 心木
- 瓦棒葺において、葺板の固定のため野地面上に流れ方向に設ける棒状下地木材。
折り板葺関係
- 接合用部品
- 折板を躯体相互を緊結するための部品。タイトフレーム、ボルト、ナット、座金、パッキン類を含む。
- 変形防止材
- けらばで、折板の変形を防止するため、山に直交方向に設ける棒状地下木材。
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