二級設計製図課題(平成18年)

二級設計製図課題(平成18年)

「地域に開かれた絵本作家の記念館〔鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)2階建〕」
要求図書については、1階平面図兼配置図、2階平面図、立面図、断面図、面積表、仕上表及び主要構造部材表とする。
(注)答案用紙には、1目盛が5ミリメートルの方眼が与えられている。

今年度の課題は、ここ最近の試験課題より、かなり高度な、難しい課題である。
建築士の試験においても、姉歯問題に大きな影響を受けていると断言できる。
今後の建築士の資格試験に対する行政や国の考え方を判断するのに重要な試験である。
また、今国会でも問題にしている「少子化問題」「子育て支援」や教育問題、親と子に関する様々な社会現象、今日の幼児虐待の問題や子供による親の殺害等様々な現代社会が抱える問題に関して、親と子、子供と地域、地域住民と人の関わり等に対して、建築を通してどのような環境造り、地域住民のための施設という場を提供するかという考えが根底にある課題であると考える。

  • 課題解釈
    • 「地域に開かれた」の解釈
      地域住民に於ける、コミュニケーションの場の提供
      絵本作家という特定から
      幼児と親・母親との親子の交流を意味すると考える。
      ◆要求されるであろうスペース
      親子交流室・地域住民の交流室、絵本・絵画体験室、交流広場

       

    • 「絵本作家の記念館」の解釈
      作家の作品展示や愛用品等の展示室の要求は当然のことである。
      作家のファン等、人の来館等を考えると、館の管理部門として、受付事務等が必要である。
      しかし、「地域に開かれた」ということから、チケット売り場等は必要がないと考えるが、作家の絵本やレプリカ、グッズ等の販売ショップの要求はあると考える。
      ◆要求されるであろうスペース
      作家の蔵書、作品の閲覧等から、図書室、書庫の要求
      受付事務室、販売ショップ

     

  • 2級建築士の試験ということから
    • 2級建築士が設計・監理を行うことができる規模
    • 法規制から
      • 建物規模
        鉄筋コンクリート造2階建
        軒高9m、建物高さ13m、日陰規制10m
        延べ床面積300㎡以下
      • 建物用途
        「絵本作家の記念館」の建物用途は、事務所である考えることが妥当である。
        しかし、「地域住民に開かれた」という文言から、不特定多数の人々が利用・来館する公共性の高い特殊建築物に該当する建物と考え、ハートビル法に適応する設計が必要であると考える。
        身障者対応として、エレベーター、W.C、通路幅、2方向非難、階段等に関して注意を払うことが必要である。
        ◆要求されるであろうスペース
        身障者対応として、エレベーター、W.C、通路幅、2方向非難、階段等

         

      • 構造
        構造に関するチェックが厳しくなる。
        柱・梁断面、小梁、スラブ厚、壁厚、地中梁、基礎の大きさ等の要求をしている。
        吹き抜け、天井高指定等による構造に対する理解度のチェックがあるものと考える。
    • 建物について
      • 敷地周辺環境
        「絵本作家の記念館」から、交通の便が良い、他の文化的施設の存在する、比較的閑静な文化・芸術に関する施設が集まる地域と考えることが妥当である。
        総合施設の一部、公園、広場に接する敷地等が考えられる。
      • 建物の計画
        • 敷地
          過去の出題問題から、18m×18m=324㎡を中心に、±2~3mと考える。
          用途地域は、住居地域系、建蔽率60%(194.4㎡)、容積率200%
          2方向道路(一方は公園、広場等が考えられる)
        • 建物規模
          1階150㎡前後
          2階150㎡前後
          延床300㎡以下(240㎡・250㎡~280㎡・290㎡)
        • 高さ
          階高3.5m~4.0m
          軒高7.0m~8.0m
          ※注意
          天井高さの指定により、部分的に高さの変化がある。
        • スパン
          6×6(36)、7×6(42)、7×7(49)を中心に考える。

     

  • 要求図書について
    • 1階平面図兼配置図、2階平面図、立面図、断面図、面積表、仕上表及び主要構造部材表である。
      特に注意を要する点について
      断面図に関しては、部材断面及び基礎断面図まで記載出来るようにしておくことが大切である。
部材名 部材寸法(mm)
1階 600×600・500×500
2階 600×600・500×500
大梁 2階 350×700
R階 350×600
小梁 2階 300×500
R階 300×500
各階 150
各階 200
地中梁 400×900
基礎 2000×2000×600

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